現在アカウントにアクセスできません。

アカウントのエラー

Excelなどを開いた時にいつの間にか上部のユーザー名の左側に黄色い!マークがついていて、「申し訳ございません。現在アカウントにアクセスできません。この問題を解決するには、もう一度サインインしてください。」という状態になっていました。

2023年に入ってから Microsoft 365 にチラホラ出てきたこの症状。ようやく原因が見えてきたので記事にしておきます。

弊社のお客様で発生した条件は下記の通り。

PC側の環境

・Microsoft 365 Apps for business をインストール済み

・ウィルスバスタービジネスセキュリティサービス (VBBSS) をインストール済み

・ローカルアカウントで運用


昨年末にちょうど Microsoft 365 の契約でCSPからNCEへの変更というものがあったので、まずそこを疑ってしまいました。Azure側の設定をあちこち確認したり弊社も同じ契約をしているので再現させるためにいろいろ試したりしておりました。ただ不思議なことに弊社もお客様とほぼ同じ環境にしているにもかかわらず弊社では同じ障害が発生しません。さらに商流に従って上位の商社に問い合わせを行い情報収集をしたのですがどうも的外れ。いつも通り一つ一つ自分で調べていたらもう少し早く原因にたどり着いたかもしれません。

Microsoftおよび商社からの回答

「新規でユーザーを作成すると改善する」

>Microsoftの対応っていつもこんな感じですね。何かトラブルがあると最終的に初期化しろという回答が多いですが、数台ならともかく100台や1000台となると現実的ではありません。ユーザーがどんな環境で使っているか一つ一つ確認なんて出来ないので仕方ない部分だとは思います。

他にいくつか試すべき項目などの案内がありました。内容は次の通りです。

・資格情報の削除

・[職場または学校のアカウント] に登録されたアカウントの切断

・OlicenseCleanup.vbs の実行

・WAM のキャッシュ クリア

・他OneDrive関係のリセット

・上記を行った上でサインインをする

サポートページに書いてある内容と同じですね。一度やってみましたが再発する結果となりました。Microsoft側の問題ではないようです。

基本はログから

Linuxやサーバーなどをさわる時はいつも状況を確認する際にログを見ているにもかかわらず、なぜかWindowsクライアントに対してはログをなかなか見ない癖がわたしにはあります。これは非常に悪い癖です。イベントビューアーが重すぎるのが悪いなどの言い訳はしませんっ

気を取り直してログから当たろうかと思っていたところ、ふと一番疑うべきものを疑っていないことに気付きます。何か障害が起きればいつも最初に疑っていたウィルス対策ソフト。これはメーカー問わずOSに多大な影響を及ぼすのは言うまでもありません。且つ同時多発的に起こっている状況からしても疑うべき。

そして数分検索しただけで行き当たりました。

ウイルスバスタービジネスセキュリティサービスの Microsoft365 アプリケーションとの競合について

ソースはこちら> https://success.trendmicro.com/jp/solution/000292610

どうやらライセンス認証をした際に作成される情報をウィルスバスターが一生懸命削除していたようです。それならそれでウィルスバスターが対処したという通知やログがあってもいい気はするのですが・・・私が見落としているだけでしょうか。

これで様子を見てみます。